72年に一度催される大祭礼。 それは平安時代初期に1回目が催されて以来、一度も欠けることなく1200年近くにわたって続いている。 そんな訳で敬意を表して2週に渡ってお届けします。
金砂大田楽とは、東金砂神社(水府村)と西金砂神社が72年に一度催している大祭礼のことです。 この大祭礼は、渡御行列、田楽舞、水木浜における神事などから構成されています。 今回は渡御行列。 東西両金砂神社を発着地として、日立市水木浜間をそれぞれ1週間で往復する行列です(往復80km弱) それぞれの行列が、神輿をかつぐ人、馬上の殿様、さまざまな装束の人々で構成されています。
行列が水木浜へ下るのは、金砂神社の神様が最初に水木浜の磯に現れ、その後、金砂山に鎮座したという、ゆかりの地であるからと言われています。 大行列を従えて、各地で神事、田楽舞を奉納、水木浜に出社し、海水をくんでご神体を清める秘法を行い、天下泰平、五穀成就、万民豊楽の祈願をする神事です。 つづく
松本 記