空腹のときの食事はすべてがありがたい。 満腹のときの食事はすべてがうらめしい。 バブルで物質的な満腹感を得た今、バブルの崩壊後の今でもまだそれを追い求めますか?
やがて消える物質的遺産よりも精神の栄養をこそ伝えよという天恵を感じ、 この画廊より発信される主宰者の新進のテンペラ画家青木芳明氏のメッセージを、 私たちはどのようにとらえていったらいいのだろうか。 ただ、身近にこういう空間が存在することは幸運だったのかもしれない。
松本 記