スクラップ・アンド・ビルド

空腹のときの食事はすべてがありがたい。
満腹のときの食事はすべてがうらめしい。
バブルで物質的な満腹感を得た今、バブルの崩壊後の今でもまだそれを追い求めますか?


前回のONLY ONEでも感じたように、一部の人たちは芸術という名のもとに、心の閉塞感を癒すためバブル崩壊後の日本を「新時代の幕開け」と位置づけ、戦後の日本が焦土から復興したように立ち上がりました。
その一つが、ここ【アカデミア・プラトニカ】
清閑なエントランスから、すこし身をかがめて本館へ入ると喫茶も楽しめるギャラリーが展開する。
ギャラリーはG1〜G3まで、それぞれテーマを持って作品展示が行われている。



11/3〜25は【冬の藍】 洋服、ストール、帽子などが展示予定。


やがて消える物質的遺産よりも精神の栄養をこそ伝えよという天恵を感じ、
この画廊より発信される主宰者の新進のテンペラ画家青木芳明氏のメッセージを、
私たちはどのようにとらえていったらいいのだろうか。
ただ、身近にこういう空間が存在することは幸運だったのかもしれない。

松本 記 



アカデミア・プラトニカ
那珂郡那珂町飯田2574-17
TEL:029-295-5050
開館時間●午前11時〜午後6時
休館日●水・木曜日



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